ドイツのレガッタ【スプリントレース】
Deutsche Sprintmeisterschaften
Cite: http://meinruderbild.de/ @ Deutsche Sprintmeisterschaften in Kettwig
今シーズンについてはコロナの影響でどうなるかわかりませんが、ドイツのレガッタでも書いたように、通常であれば、シーズンインは6000mなどのロングレース、その後2000mのレースが始まってきます。真夏前に1000mのドイツクルーボート選手権があり、一度ブレイク期間へ。秋シーズンは1000mレースですが、シーズン終盤にスプリントレースがあります。
日本でもどこかでやっているかもしれませんが、ドイツでは、ドイツローイング協会が主催で開催されます。ほぼシーズンも終わりなので、もちろんレースには本気挑みますが、イベント要素のほうが大きい大会です。
本文の最後にスプリントレガッタに関するアンケートがあります。ご協力ください。
レース距離は?タイムは?
レース距離は350mです。
決勝の優勝タイムは以下のとおりです。
種目※ | タイム |
FA 2× | 1:04.81 |
MA 2× | 0:57.36 |
JFA 4× | 1:04.42 |
JMA 4× | 0:56.62 |
MA 4+ | 0:56.31 |
FA 4× | 1:01.49 |
MA 4× | 0:53.95 |
JFB 2× | 1:08.56 |
JMB 4+ | 1:00.49 |
MA 2- | 0:58.93 |
JA 8+ | 0:53.76 |
JMB 2× | 1:00.48 |
JMA 4+ | 0:59.31 |
JFB 4+ | 1:07.28 |
JM/FA 4× | 0:57.82 |
JMB 8+ | 0:56.38 |
FA 1× | 1:11.03 |
MA 1× | 1:02.88 |
JFA 2× | 1:06.89 |
JMA 2× | 0:59.27 |
JM/FB 4×+ | 1:02.57 |
FA 8+ | 1:00.12 |
MA 8+ | 0:51.04 |
※記号表記解説:F = female / M = male / J = junior / M/F = mixed / 性別後のA・B = level
レースはどんな感じ?
レースの感覚は2000mや1000m、もちろん500mとも異なります。かと言って100mのように何も考えずパワー全開でというわけにいきません。100mの感覚のままレースすると最後までもちません。もちろんですが、クォドルプル、フォア、エイトは違いますよ!大きいボートはスピードが出るまでに時間がかかる分、一度スピードが出てしまえばそのままの勢いでゴールできるので。
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シングルやペア、ダブルスカルは、2000mレースと違って、短い距離なのでもちろんスタートも勝負のうちに入りますが、ラストの200m前後でいかにスピードを落とさず、ラストスパートを入れていけるかが勝負になります。
自分はクルーボートで出場したことがないのでなんとも言えませんが、ダブルスカルであっても、身体を動かすのに、いちいち脳で信号を送っている暇すらありません。スタートで出たスピードとボートの動きに対して反射的に身体を動かす状態です。ラスト100mは通常の2000mのラストとはまた違うハードさです。とにかく感覚の無いままゴールするという表現が一番近いでしょうか。
楽しいレガッタ
スプリントレガッタがとにかく、他のレースよりもイベント性が強いレースだと思います。以前も書いたように、すべてのレースにおいて日本よりイベント性が高いのは間違いありませんが、ドイツローイング協会主催のレガッタの中で一番その要素が大きいのでは無いかと思います。
もちろん、毎年、共催のクラブが違うので一概には言えないかもしれませんが、去年はケルンから北東にあるエッセンで開催されました。スプリントレガッタとエッセンの秋のレガッタと合催だったので、スケジュールがとてもややこしいことになっていましたが、こちらではよくあることなのでそれは置いておいて、例えば花形のエイトは土曜日完結型で朝から夜まで3回レースをします。
おそらく、ドイツのレガッタでもここだけだと思いますが、スプリントレガッタはナイターレースもあり、照明の光の中エイトのフィナーレレースが行われます。土曜日の夕方からはお酒や音楽を楽しみながらエイトのレースを観たり、踊ったりするイベントも併催されます。自分たちのクラブは良いのか悪いのか車で1時間の距離なので通いです。また一部クルーは次の日の朝からレースがあるので、金曜日の自分のレースが終わったら帰るしかありません。残念。。。
エイトは自分の所属クラブが優勝しました。
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実況がうまい
この大会に限ったことではありませんが、実況がとにかくうまいし、聞いていておもしろい。違うレガッタのことになりますが(実況者は同じ)、自分のコーチの誕生日と重なっていて、『今日、RTHCのコーチ、ラルフは誕生日です。選手たちはコーチに優勝のプレゼントをすることができました。おめでとうございます。』とか、代表選手が乗っているクルーではその選手の紹介をします。もちろん、レースの実況もわかりやすく伝えてくれるので、素人が観てもわかりやすい様になっています。イメージ的には野球のラジオ中継の熱い解説員。
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ということで、今回はドイツのレガッタ、スプリントレガッタについて書きました。日本でもどこかで、スプリントレガッタ&ナイターレース開催してくれないかなーなんて思ったりしています。個人的には自分の中学生のときのホームコースでもある神戸市は浜山レガッタコース(250m)でできないかな?なんていう妄想も膨らみますが…
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