ドイツでの生活はどんな感じ?
今回は、ドイツでの生活にまつわる情報になります。(この時点でページから離脱しないでーーー笑 少しローイングの情報もあるよ!!)
はじめに余談ですが、読者の殆どがボート関係者だと思うのですが “Rowing” にまつわる記事とそうでない記事の閲覧数の差が気になります。もし、もしよろしければ “Rowing” カテゴリー以外もお読みいただけると書く励みになりますし、嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。
ドイツでの生活
ドイツに来たからにはドイツ流の生活があります。(ドイツ流ってなんや?)と自分で書いておいて、特にドイツ流というか自分の普段の生活内容ですが…
ドイツに来た最初の2-3ヶ月ほどはボートクラブの会長さんのご自宅に居候させてもらっていたので、『朝ごはん8時ね』的な感じで朝はほぼ決まった時間に起きていたのですが、今は練習や学校の時間に合わせて『OK,Google.明日〇〇時にアラームをセット』と言ってGoogleアシスタント搭載のスピーカーに起こしてもらっています。(スマートスピーカー使い始めると意外と便利で感動👍)どうでもいい情報ですみません。
ドイツの列車には注意!?
そんな感じで起きてドイツ式朝ごはん、パンとハムとチーズかミューズリーを食べて、午前中の授業の日は大急ぎで出発します。というのも、家から学校までバスと電車を乗り継いで行くのですが、バスは数ヶ月前のダイヤ改正で本数、連節バスが超増え “平日は” 時間を気にせずバス停に行ってバスに乗れるのですが、列車の本数がとにかく少ないドイツ。自分の住んでいるノルトラインウェストファーレン州はドイツの中でも人口が一番多く、そこまで田舎ではないのですが、日本の都市部のように5-10分間隔で列車は来ません。一番近くて便利な駅で1時間に3本しかないのです。これでも普通と快速列車が停車する乗降客数は多い方の駅なのですよ!文句たらたらになりますが、それに加えて列車の列車の間隔がひどい。
例えば、●1本目8時10分発普通→●2本目8時20分発快速→●3本目8時45分発普通
こんな感じのインターバルです。20分の快速を逃したら25分駅で待ちぼうけをくらいます。だから、朝は絶対遅れられてない。気を抜いて、たらたらパンにバターを塗っている暇もありません!だから、最近はバター入りマーガリンを使っている笑
また、自分の住んでいるレバークーゼンはケルンのベッドタウンにもあたります。最寄り駅も毎朝この数少ない列車に人が押し寄せるのです。だから9時までにケルンに着こうとするとベストな列車は3本しかないことになります。(他の路線、少し遠い路面電車の駅を使う別ルートもあります。)つまり、どういうことが起こるか!大学の1限に向かう埼京線を思い出させるんですねー。埼京線まで言うと大げさかもしれませんが、日本基準でいうと180~200%の混雑具合いうところでしょうか。(下の引用を参照)
[100%]=定員乗車。座席につくか、吊り革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる。
Cite: 一般社団法人日本民営鉄道協会 https://www.mintetsu.or.jp/
[150%]=肩が触れ合う程度で、新聞は楽に読める。
[180%]=体が触れ合うが、新聞は読める。
[200%]=体が触れ合い、相当な圧迫感がある。しかし、週刊誌なら何とか読める。
[250%]=電車が揺れるたびに、体が斜めになって身動きできない。手も動かせない
満員電車と言ったら日本の通勤通学の風物詩なはずで、それからやっと開放されると思っていたらドイツでも毎日のように苦しめられています。
ドイツの鉄道事情に関しては別の記事で詳しく取り上げますが、ドイツの通勤通学も快適ではないということです。
ドイツ語を勉強する。
そんなこんなで、ケルンに到着し学校へ行きます。現在はドイツ語の語学学校に行っています。というか行かなければいけません。ドイツに来て、ただボートだけを漕ぐ、またはアルバイトをするということは国のルール上できないのです。日本はEU加盟国ではないので、ヒト・モノ・カネの自由な行き来をすることはできません。けれども、ビザが必要がない日本人は恵まれているのですが...(ここで詳しいことは書きませんが、誤解されると困るので予め言っておきます。90日を超える滞在にはドイツ政府からの許可が必要です。詳しいことはドイツ連邦共和国大使館総領事館のHPをご覧ください。)つまり、ドイツに来るからにはまずはドイツ語を勉強しろと言うことです。なので、毎日せっせとドイツ語を勉強しています。自分が行っている学校はプライベートスクールで1クラス15人程度の人数で授業を受けています。授業時間は約3時間です。今ではドイツ語にもだいぶん慣れてきたので少し増しになりました。来た頃はボートを漕ぐよりも疲れました。頭を使うとこんなに疲れるのかというぐらいとにかく疲労困憊(こんぱい)でした。
でっ、ドイツ語はしゃべれるようになったの?って日本の友達からも聞かれますが、正直言ってGoogle翻訳で分からない単語を調べながら読む、書く。一対一でのゆっくりした会話。グループ会話での聞き取り(難しい話題じゃない場合に限る)はできるようになってきたましたが、ネイティブレベルにはまだまだ遠い道のりです。もともと、日本人、中国人、韓国人等のアジア系は語学のシステムが根本的に違うので、時間がかかるのは普通らしいのですが、英語圏やヨーロッパ圏から来ている外国人たちは1~2年ほどでかなりペラペラに喋れる人も多いです。だから、日本人含めアジア系はコツコツ勉強するしかないのです。
ランチタイム
学校が終わったらお昼ごはんを食べます。たまに朝時間が寝坊して、授業と授業の間に朝食をとるとあんまりお腹空いていないけど。お昼ごはん、毎日何を食べるか迷います。パスタ?ピザ?ファストフード?パン?サラダバー?ドイツは日本よりレストランの価格は高めで吉野家や丸亀製麺みたいに500円以下で食べれる店は少ないです。5€前後で食べれるドイツのファストフードと言ったらマクドナルド!ではなく “カリーヴルスト” (=Currywurst)です。カリーはその名の通りカレーで、ヴルストとはソーセージを指します。日本のカレーとはもちろん違いますが、カレー風味のケチャップがかかった感じです。基本はこのカリーヴルストにポメス(Pommes=ドイツ語でフライドポテトって意味)がセットで食べます。(小さなパンを選ぶこともできる。)加工品のソーセージにフライドポテトって超身体に悪そうですが、ドイツ人はソーセージもフライドポテトも大好き。ドイツに来た際には必ず食べましょう。
カリーヴルスト以外にもドイツはトルコからの移民が多いので、トルコ料理店も多くあり、ケバブサンドも手軽に肉と野菜を食べれてコスパもいいのでよく利用します。ちなみに、みなさんがよく日本でも見たことのあるケバブサンドですが、あれ、実はトルコ発祥ではなくドイツ発祥なのです。ドイツのパン文化とトルコのケバブのハイブリッドなんです。ちなみに、ケバブ屋でよく見る肉の塊を 回転しながら焼いているあの機械もドイツ発祥だとかで、実はドイツ製が多いのだとか。在独のトルコ人はケバブ(焼いた肉のことを指す)とサラダ?みたいなのを食べているのをよく見ます。
ランチの価格はお店にもよりますが、ピザやパスタの価格は7€前後からあります。日本円に換算すると執筆時時点で850円ぐらいなのでこのあたりまでなら日本のランチを取ると考えても許容範囲でしょう。大学生は、大学の学食を利用すると超安くて大盛りのごはんを食べれるそうです。これは日本と一緒ですね!
ちなみに、上でちらっと出てきたマクドナルドですが、個人的には日本のマクドナルドの方が美味しいし、商品開発も真面目にやっている印象です。ドイツ国内のどこのファーストフードチェーンにも当てはまることですが、値段の割に、フライドポテトが冷めていたり、ハンバーガーの作り方が雑だったりとこれでこの価格?って感じなので、よっぽどお腹が空いているときやクーポンがあるとき以外は行きません。KFCに行ったとき、冷めたチキンが出てきたときはびっくりした!!(身体に悪いとか言う以前にあまり行く気がしないっていう笑)
参考までに、マクドナルド ビックマック バリューセット価格で7,49€=日本円で¥915です。(1€=¥122.15)日本と比べて200円ほど高いです。
ちなみにここではあんまり関係ない話ですが、ドイツにも日本で話題の軽減税率があり持ち帰り7%、店内19%です。日本の8%と10%でぎゃーぎゃー言ってられないぐらい差があります。だから日本と同じで大手フードチェーン等は持ち帰りでも店内でも同価格設定で持ち帰り客の方が利益率が高くなる仕組みを採用しています。
学校が終わったらローイング
皆さんお待ちかねのローイングネタですが、基本的に朝学校でも夕方学校でも授業後にトレーニングという流れです。(2部練のときやコーチの予定や気分で午前中練習になるときもあるけど笑)トレーニングは乗艇だと平日は約16~18kmまたは90分、悪天候でエルゴになっても乗艇と同様の距離または時間に変更になるだけで、ドイツでは基本乗艇とエルゴのトレーニングプランの変更はありません。最近は慣れてきたのでエルゴに変更になっても、まー暑くないし/寒くないし、音楽聴きながら漕げるし、エルゴの方が家から近いしま-良いかって感じですが、こっちに来た当初『午後雨の予報だから18kmエルゴね!』って言われたときは『冗談だよね?正気だよね?』って思いながら、なんで雨降るんだよ-最悪だーって思っていました。
また、緯度が高めのドイツは冬場16時ごろには暗くなり始めます。だから大学生など、時間に自由がきく人は昼過ぎ頃から乗艇することもしばしばあります。一応、練習場所はボートコースなのでボートかカヌー以外と接触刷る危険性はないのですが、安全のため日の入り後はきりの良い周回で切り上げて、残りの距離はエルゴで消化します。
ウエイトトレーニングやサーキットトレーニングのときは、一応設定されている集合時間にメンバーが集まれば20~30分ほどサッカーをしてウォームアップ(集まらなかった場合はエルゴ15分)、その後ウエイトトレーニングを行います。最近は2部制で前半に比較的重めのウエイトトレーニング、後半は体感や軽めフリーウエイトもしくはマシンを使ったサーキットのようなトレーニングを行います。
いずれのトレーニングも16時ごろから始まり18時~18時半ぐらいまで約2時間~2時間半行います。
トレーニングが終わったら?
トレーニングが終わったら自転車で家まで帰ります。ロードバイクを日本から持ってきているので基本的に苦ではありませんが、雨の日は憂鬱。トレーニングがハードだった日はたらたら帰ることも。毎日ではありませんが、家の手前にあるスーパーマーケットに寄って、その日の夜ご飯や次の日の朝のご飯の食材を買います。ドイツの朝ごはん ーその2でも書きましたが、ドイツのPBブランドは基本的に超安い。また、青果、肉、チーズは量り売りが基本なので、必要なときに必要な分だけ買うようにしています。一人ぐらいにはありがたい。(ただ、バラ売り対象外の商品は量が多すぎて困ることも)
だから、日本のように今日は外食するか的な感じにはあまりなりません。基本的に外食=レストランに行く的な感じになってしまうので、簡単なものでも自炊したほうが断然お得です。ドイツ人もあまり外食する印象はあまりありません。どちらかというと外食するより、デリバリーを利用することの方が多い印象があります。
話を戻して、スーパーで買い物を終えて家に帰ると晩ごはんを作ります。Instagramをフォローしてくれている人は知っているかもしれませんが、料理をするのが好きなので基本食べたいもの、作ってみたいものを作っています。よく、『日本食が恋しいでしょ?』とか言われますが、以外とそうでもないんです。割高ですが、ほぼどこのスーパーでも醤油や米酢、ごま油などは手に入りますし、食材も根菜類やニラとかを省けば一般的なスーパーで日本とほぼ同じ食材が手に入ります。レンコンやごぼう、ニラも幸いケルンとデュッセルドルフにはアジアンスーパーマーケットもあるので、ほぼなんでも手に入れることが出来ます。少し大きめのスーパーに行けば味噌や豆腐、うどんやそばも手に入れることができます。
ウィンターキャンプinスペインの記事でも触れましたが、唯一手に入らいないといえば、新鮮な魚ぐらいでしょうか?ドイツで魚と言ったら、冷凍の白身切り身かサーモン、マグロ、魚の缶詰って感じです。魚の缶詰は以外と美味しいものが多く、洋風な味付けですがトマト煮や南蛮漬けぽいもの、ただのオイル漬けなどシンプルな味付けのものには醤油と砂糖を足せば和風になりますし、意外と使えます。
自由な時間は?
ご飯が終わって自由な時間は、NetflixやYou Tubeを見たり、最近では記事を書くのに尽力しています。オフの日はケルンに出かけたり、カフェを探したり、イケアに行ったりと日本のオフのときとほぼ変わらない自由時間を過ごしています。というのも、やっぱりスウェーデン発祥のイケアはヨーロッパでは日本以上に存在感があり、自宅周辺だけでも3つもあります。(2017時点ドイツ国内に53店舗あります。)そして、日本よりもリリースが速い&売っていない商品もたくさんあるのでイケアファンとしては楽しい限りです。
ということでいかがでしたか?今回はドイツでの普段の生活のタイムラインを紹介しました。
■お知らせ
先日、コンタクトページを公開しました。ご意見ご感想はもちろんのこと、取り上げほしい話題や質問がありましたらご遠慮なくお送りください。自分で書こうと思っているネタよりも優先してお答えできればと思っています。よろしくお願いします。
3 thoughts on “ドイツでの生活はどんな感じ?”
ふるまいさん、オランダの井上です。ありがとうございます、楽しく読んでます。
記事のアイデア
ドイツのボートクラブ関係で。レストラン併設が多い印象ですがどんなコラボなのか。クラブ内のボランティアはどうなってるか。クラブ内で賃金をもらって働いている人もいるのか。新艇購入関係のクラブ内討論。ジュニア育成関係。遠漕イベントどうでしたか。などなど。
ドイツボート関係
ドイツはなんで強いのか
スイープの優先クルーの決め方討論
ドイツのローイング雑誌で話題になっていること
ドイツでの東京オリンピックの話題
コーチング技術、資格関係
生活関係
なんでも面白いです。
以上、ざっと思いつくままに。
引き続きお元気でお過ごし下さい〜。
井上さんありがとうございます。
そうですね!自分のクラブも2つレストランを持っていますのでそこも書いていきたいと思います。
ボート関係に関しては山程書くことがあるのですが、生活とボートまんべんなく書いて行けたらと思っています。今後もよろしくお願いします。